中村僚我

・大学院生 MSc Viticulture/Oenology, Vinifera Euro Master, SupAgro 在学中
・国際ソムリエ協会認定ソムリエ(ゴールド)
・日本ソムリエ協会認定ソムリエ、Sake Diploma

 

 8月のSakeist Box Webinarでは、日本を、世界を代表する蔵元である出羽桜酒造の仲野様を迎えて、日本酒テイスティングと共に様々なお話をしました。

 

 

 出羽桜酒造は1892年に山形県天童市で創業されました。山形県の日本酒といえばGI Yamagataとして日本で県としては初めてGI認証を獲得。雪解け水の軟水から造られる日本酒はクリアな味わいで、低温醸造による吟醸酒で有名です。そして出羽桜はその日本酒の先駆者として山形県の日本酒をリードしてきました。1980年に「桜花吟醸」をリリースし、当時鑑評会向けのみで一般には流通していなかった吟醸酒を手頃な価格で発売し、吟醸ブームの火付け役となりました。

 

 

 テイスティングした日本酒は「桜花吟醸」「雪女神」「雪女神35」の3本です。

桜花吟醸」は精米歩合50%、酒米は出羽燦々とはえぬきのブレンドです。香りはアニスやフェンネルなど繊細で、アルコール感を感じさせないエレガントな香り。口に含むとピュアで繊細、中盤にかけてボリューム感が広がり、余韻はフレッシュです。山形を代表する酒米である出羽燦々は吟醸・純米吟醸向きの酒米と言われています。

 

雪女神」は精米歩合48%の純米大吟醸酒で酒米は雪女神を使用しています。白胡椒を思わせる少しスパイシーな香り、ボリューム感ある味わいですが、とてもフレッシュで喉越しの良いフィニッシュです。

 

雪女神35」は精米歩合35%の純米大吟醸酒で酒米は雪女神を使用しています。とても複雑性を感じる香りで、クミンなどスパイス的な要素も感じられます。味わいはボリューム感が更に広がり、甘味が感じられ、とてもガストロノミックな日本酒です。

 

 

山形には酒米三部作といわれる、

純米酒・本醸造にあう「出羽の里

吟醸・純米吟醸にあう「出羽燦々

大吟醸・純米大吟醸にあう「雪女神

があります。

雪女神は山田錦と比べると、甘みを抑えたスッキリ・フレッシュな純米大吟醸に仕上がるそうです。これを生かすためにも、10度以下での低温発酵のプロセスが大事で、華やかな香りを生み出し、出羽桜の特徴の一つとされています。

また、出羽桜では全量全種類、機械に頼らず泊りがけの全量手造りで麹造りを行っておりを持っており、日本でもとても珍しい酒蔵の一つです。全てのプロセスが手作業で行われ、その日本酒の味わいは世界各地で数々の賞を受賞しており、日本で最も多くの賞を受賞している酒蔵の一つといえます。

 

<出羽桜酒造>

https://sakeist.com/brewer/detail.html?id=20

 

“出羽桜 桜花吟醸酒”

https://sakeist.com/product/detail.html?id=792

 

“雪女神 四割八分”